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恋空 佚名 4617 字 3个月前

らの唇を 優の唇に重ねる。

……二人の吐息が 重なった瞬間。

……本能で動いた瞬間。 照れくささが隠しきれていない…

そんなキス。

ゆっくり唇を離すと、 優は美嘉の唇を指先で突いた。

「さっき一生キスしないって言ってたや ん!」

美嘉の顔はみるみるうちに赤く染まる。

「……うるさいっ!!」

「自分からするの恥ずかしいって言ってた やん」

「も~、いいのっ!!言わないで!!」 優は美嘉の肩をぐいっと抱き寄せ、

耳もとで囁いた。

「俺とキスしたいって思ったん?」 返事はただ一つ。

静かに頷いた。

そして優は再び体を離し唇にキスをした。 いつもみたいな

軽いキスではない。

部屋に鳴り響く音… 優の激しいキスに頭がくらくらして、

何も考えられない。

優は美嘉の腰に手を回し 美嘉は優の首に手を回し 二人は夢中で

キスをした。

まるで何かを忘れようとするかのように…。

まるで不安を消し去ろうとするかのよう に…。

夢中で キスをした。

美嘉の体がゆっくりと床に倒れ、 優の唇が移動して首もとをなぞってゆく。

「…あっ………」 自然に漏れる声。

優は首へと 舌をなぞらせる。

体がビクンビクンと 反応してしまう…。

くすぐったいけど

…でも気持ちいい。

優の体に手を回し 強くしがみついた。

………愛しい人。 優も首から唇を離し、

返すようにぎゅっと抱きしめた。

この時 心から思ったんだ。

………優と 一つになりたい。

しかし 優の口から出た言葉…

「美嘉、ごめんな」 朦朧としていた頭が、

一気に冷める。

優はなんで 謝っているの??

部屋のライトが 眩しくて目にしみる。

「………え??」

「まだ嫌やったよな。俺我慢出来んくて…ご めんな」

頭の中で何通りもの妄想が駆け巡る。 たどり着いた

一つの結果。

……もしかして。

強くしがみついた時、 美嘉が怖がっていると思ったのかな??

…違うよ。

愛しいと思ったから、 しがみついたんだよ。

「俺、美嘉のこと大事にしたいから。まだ 手出したりせぇへんから安心してな」

美嘉が欲しいのは そんな言葉じゃない。

今心の奥底で眠っている不安を 今すぐ取り除いてほしいの。

「……違うもん…」 耐えきれず

想いが言葉に出た。

「違うって?」

「すごい好きだと思ったから…しがみつい たの。嫌なんかじゃないもん。優のバカ ぁ!!」

心が潰れてしまいそう。 この言葉で優に伝わるのかな??

「優のやさしさはすごく嬉しい。けどね…不 安になることもあるよ。もっと美嘉を求め て欲しいよ…」

自分でも何言ってるか、わからない。 だけど、

もっと愛を感じたかったんだ。

愛されてる証明が… 欲しかったんだ。

優は半ベソの美嘉を持ち上げ、 ベッドまで運ぶ。

そして美嘉の体に 布団をかけた。

「俺、ほんまアホやな。女の子にそこまで 言わせて…美嘉がそんなふうに思ってたな んて知らへんかった…」

ヒロと別れてから 誰ともしていない。

最後にしたのは、 ヒロの家で目隠しをされ手を縛られ、 鏡の前で無理矢理させられた愛のない行 為。

優はそれを知ってるから 怖がる美嘉のためにずっと我慢をしていて

くれたんだ…。

優は美嘉の体をベッドに倒し、 髪を撫でながら唇にキスをした。

優の舌がゆっくりと入り美嘉もそれに答え るかのように舌を絡める。

……熱い。

「…んっ……………」 キスをしているだけなのに声が漏れる。 自分が自分じゃなくなってしまいそう。 優は唇を離し

耳元で囁いた。

「そんな声聞いたら、俺止められへんよ」 ちょっぴりかすれた

低い声。

今まで聞いたことない声に… 心臓が鳴り響く。

唇はだんだん首へ移動し制服のリボンが スルッと取られた。

ワイシャツのボタンを一つずつはずし、 唇は体へと移動する…。

頭から指先まで体中が敏感になっていて… 舌が体を這うたび、

体がビクンと 跳ね上がった。

優の舌は 体全体に移動していく。

温かくて、心地いい。 優のやさしさが伝わる。

優の唇が左手首に移動した時、 ハッと我に返った。

左手首には、 病院で切った傷跡と 根性焼きの跡が

…今もある。

苦しかった日々を 表している傷。

布団の外に出てしまっている手首の傷が、 ライトによって生々しく鮮明に照らされて いた。

優は傷をじっと見つめ、 何度も同じ場所にキスをした。

さっき包丁で切った指の傷に何度もキスを してくれた時のように優しく…

「こんな傷、俺が消したるわ。俺は美嘉に 絶対辛い想いさせへんから」

優の言葉が心に響く。 涙が出そう。

……泣いちゃダメ。 泣いたら

怖いんだと勘違いされてしまいそうだか ら。

優は上に覆いかぶさり 再び唇にキスをする。

自分の唇で、 美嘉の唇を挟むように。

優の手は スカートの中へと伸びてゆく。

美嘉は ふとももを撫でる優の手を止めた。

「ダ、ダメっ……」 美嘉の行動に、

心配そうな顔をする優。

「やっぱ怖いやんな…無理せんでええから」

違うの。 そうじゃない。

これから言おうとしていることを考えると 両手で顔を隠さずにはいられなかった。

「あのね、自分が自分じゃなくなるみたい で……恥ずかしいのっ!!」

優の顔を 見ることが出来ない。

どんな表情してるの?? 優は顔を覆った美嘉の両手をそっとよけ

美嘉の右手を自分の左手とそっと重ね合わ せ強く握った。

「何言っとんねん。俺は美嘉が気持ち良く なってくれたら嬉しいで。全然恥ずかしい とか思わなくてええから…」

優の右手は下着をそっと脱がし… 細くて長い指がゆっくりと入ってきた。

「…ぁあっ…………」 自分の大きな声で我に返り唇を噛み締める

優はすかさず美嘉の気持ちを見透かす。

「我慢しなくてええよ。美嘉の声いっぱい 聞きたいねん…」

優の指はどんどん奥まで入り、 優しくゆっくりと動く。

そのたびに体が反応し 声が漏れ…

いつもの自分がどこかへ行ってしまうよう な気がして怖くなった。

初めての感覚。

今まで 感じたことがない。

やっぱり

……魔法の手だ。

頭がおかしくなりそう。

優は指を抜き、 二人が一つに繋がろうとしている。

ぎゅっと目を閉じた。

…なんでだろ。 こんな時に、

過去の出来事や さっきヒロに会った映像が甦る。

レイプされたこと。 ヒロと図書室で

愛し合ったこと。 最後にした

愛のない行為…。

大好きな人と一つになろうとしてるのに。 繋がろうとしてるのに。

…本当にバカだ。

「…美嘉」

静かな空間に響く優の声で 思考が途切れる。

「美嘉、目開けて」

言われるがままにきつく閉じた目を ゆっくりと開いた。

最初に見えたのは、 悲しそうな優の顔。

「今美嘉を抱いてんのはレイプしたやつで も元彼でもなく俺やから。今だけでもええ からちゃんと俺だけを見て…」

次に見たのは 悔しそうな優の顔。

美嘉は絡みあった優の手を強く握る。 二人は一つに繋がった。

重ね合う肌や握った優の手がすごく熱く て、

優の悲しみや不安や寂しさ…

そして美嘉のことを想ってくれている気持 ちが

痛いくらいに伝わってくる。

「優、優のこと好きだよ……」

「俺も美嘉のことめっちゃ好きやから…」

動くたびに、 優への愛しさが込み上げてくる。

それと共に、 体がフワフワと浮き上がる変な感覚。

「あ…………ダメ。なんか変な感じ。なんか 怖いっ………」

腰がふわっと浮き上がり頭が真っ白になっ た。

まるでジェットコースターを降りたよう な、

そんな感じ。

そのまま意識を無くし、 眠りについた。

カーテンの隙間からもれる眩しい光で目を 覚ました。

ふぁああよく寝たぁ…。 体を起こすと同時に気付いたのは乱れた制

服。

そんな姿を見て思い出すのは昨日の出来 事。

意識無くしたまま 寝ちゃったんだ。

制服のボタンが一つズレていてリボンもよ じれているところを見ると、 美嘉が寝ている間 風邪引かないよう一生懸命に制服を着させ てくれた…

そんな優の姿が 目に浮かぶ。

もう一つ気付いたこと。 テーブルの上にあったはずのクリスマスケ

ーキがほとんどない。

寝ている間に食べてくれたんだね。 おいしくなかったはずなのにね…。

……無性に愛しい。

肝心の優が どこにもいない。

????? 玄関のドアが開く音。

寝たフリをした。 意味はないけど 反射的に。

優は静かに部屋に入り美嘉に布団をかけ直 すと、ほっぺにキスをして洗面所へといな くなった。

優がいなくなったのを確認し、 枕に抱き付きながら一人照れる。

その時リモコンを踏んでしまったらしく、 テレビの音が部屋中に響いた。

優はテレビの音で美嘉が起きたことに気付 き、

洗面所から部屋へ戻って来た。

「起きたか?おはよ」

「起きたぁぁ!!」 本当はちょっと前から起きてたけど…ね。

「そう言えば美嘉にこれ買って来たで!」 そう言って袋から出したのはプリンだ。

「えっ、もしかしてプリン買うためにさっ き外行ってたの??」

「そうやで。あと煙草も吸いたかったし な!…って何で知っとるん?」

軽い気持ちでついた嘘は意外にも早くバレ てしまった。

「実は起きてたぁ!!ごめんちゃぁーい?」

「タヌキ寝入りしてたとはいい度胸やな!」

優は美嘉を両手で持ち上げ、 部屋中をくるくると回し始めた。

「あ~目回る~ギブギブ!!」

いつもと変わらない光景いつもと変わらな い二人

だけど心は 確実に近づいた。

それより… 煙草吸いたかったから外に出たって言って なかった??

そう言えば付き合い始めてから、 部屋で煙草吸ってる姿一度も見たことな い。

美嘉が煙草吸わないからずっと外で吸って くれてたのかな。

その真相はいつか聞いてみることにしよ う。

今聞いたらもっともっと愛しくなっちゃう かもしれないから!!