っていた。
休み時間のたびに会うことはなくなったけ ど、 暇ができたら遊んだりしていたし送り迎え もしてくれていた。
友達ともたくさん遊んであの事件も忘れよ うと努力していたある日の朝…
????????
着信音で 起こされる。
ん?非通知だ。
…誰? 出てみよう。
『もしもーし?』
『ブス』 ????
?????????
切れた。 女の声だ。
????????
また非通知。
『もしもーし?』
『チビ』 ????
?????????
また切られた。 イタズラ??
今日は厄日かも。
面倒になり電話の電源を切ろうとしたまさ にその時…
????????????
今度はメールだ。 嫌な予感…。
受信 box を開く。
《シネシネシネシネ》
…知らないアドレスだし 誰?何??
その知らない番号にメールを返信すること にした
《ダレデスカ?》 しかし返事は来ない。
その日一日はメールの相手が誰だったのか が気にかかり、
授業は上の空だった。
もしかしたらただの間違いかも… そんなふうに思い始めていた次の日、 再び例の知らない番号からメールが届い た。
《ハヤクワカレロ》 別れろ…
そんなこと言うのって ヒロの元カノくらいじゃない?? でもヒロの元カノが美嘉の番号なんて知っ てるわけないし…。
《ダカラダレ?》 そっけなく返事をし、
phs を握りしめる。
返事はすぐに来た。
《ヒロノモトカノ》
…やっぱり。
《ナンデバンゴウシッテルノ?》
《ヒロニアッタトキシラベタ》
…ヒロに会った時調べた?? ヒロ隙ありすぎだし。
その日から毎日ヒロの元カノの咲から嫌が らせのメールや電話がくるようになった。
元カノからの嫌がらせのメール内容は…
《ワカレロ》
《ブス》
《シネ》
《キモイ》
《キエロ》
…毎日これの繰り返し。 電話だと、
ヒロとの思い出話を聞かされる。
『ヒロと初hの時~』 だとか、
『あそこにデート行って~』 だとか。
切っても切っても かかってくる。
出なかったり、 電源を切ったりすれば
出会い系サイトみたいなのに番号を載せら れてイタズラ電話などが絶えない日もあっ た。
それが毎日毎日続いたがヒロには言えずに いた。
何度も相談しようか迷ったけどヒロに心配 かけたくないのもあったし… もう元カノと関わって欲しくない気持ちも あったから。
美嘉が我慢すれば いつかおさまると思っていたんだ。
しかし嫌がらせが止む気配はなく、 聞きたくないヒロとの思い出話や、
ブス?死ねなどの中傷…
自分に自信を無くし精神的に病んでしまっ た美嘉は、
入院をすることになった
胃がずきずきと痛み、 繰り返し繰り返し吐く。
ストレスで胃がおかしくなってしまったの だ。
入院したことは、 中学からの親友である???にしか言わなか った。
ヒロや学校の友達には、風邪を引いてしま ってしばらく休むと嘘をついた
入院中も、 ヒロの元カノからのメールや電話が途絶え ることはない。
電源を切っても、 電話の着信音が聞こえる気がする。
元カノから聞いたヒロとの思い出話が 想像となって頭の中を駆け巡っている。
そんな状況の中で胃の痛みが治るはずもな く、
入院は思っていたよりも長引いた。
辛くて辛くて… どうしようもない。 楽になりたい。
親が病室から出て行くのを確認し 近くにあった果物ナイフを手に取った。
楽になりたい。 楽になりたいよ。
ナイフを手首に当て、
切り始めた時…
「…何やってんの!」 偶然お見舞いに来???がベッドに駆け寄り、
ナイフを強く床に投げつけた。
「美嘉が死んだら悲しむ人はたくさんいる よ?あたしも美嘉が死んだら悲しくて生き てけないよ」
???は美嘉の体を抱きしめて 一緒に泣いてくれた。
手首の傷は浅く コンビニで買ってきてくれた消毒液と包帯 をてくれ手当てをする???。
「傷、これで隠しなよ。もう二度とするん じゃないよ!」
そう言って手渡してくれたのは、 白いリストバンドだ。
???がいてくれて 良かった。
???がいなかったら、 美嘉は今頃この世にいなかったかもしれな い。
それくらい辛かったの。ありがとう…。
何日か後に無事退院。 相変わらず嫌がらせのメールや電話は止ま
ない けど、
不思議なことに慣れてしまった。
気にしない。 白いリストバンドは今もまだはずせないま
ま…。
久しぶりの学校。 友達もヒロも
すごく心配してくれた。
休み時間に窓の外を見つめていた時…
「今ちょっといいか?」 声をかけて来たのは???だ。
以前連絡先を交換してからメールはしてい たけど話すのは久しぶり。
男と話してる場面を ヒロに見られたら怒られる…
辺りをキョロキョロ見渡す美嘉。 その行動に気付いた???は小声で呟いた。
「見られないように音楽室で話そう?」 ???が教室から出たのを確認し、
ヒロに見られていないかを気にしながら音 楽室へと向かった。
「どうしたの??」
「美嘉痩せたな!」
「そう?サンキュ?」 わざと明るく答える美嘉を見て
心配そうな顔をする???。
「なんかさ~無理してないか?」
「…してないよっ!!」
本当は 無理してる。
でも知られたくない。
動揺しながら答える美嘉に、 ???は質問を投げ掛けた。
「本当に風邪?」
「うん!風邪!!」
「じゃ手首どうした?」
言葉を失う。 リストバンドしてるからバレないと思った のに…
「俺気付いてたよ。左の手首…。何があった の?俺誰にも言わないから、話してみ?」
誰かに頼りたくて、 話を聞いて欲しかったんだ。
レイプ。 元カノからの嫌がらせ。 それで胃を壊した事。
???に話した。
「手首は…自分でやったのか?」
「…うん」
「苦しかったな…」 ???はそう言うと窓のほうに歩き出し、
手で涙を拭っているように見えた。
泣いてくれてるの? 勘違いかな。
???の提案で
phs を新しい機種に変えることにした。
番号を変えたおかげで嫌がらせはなくな り、
???は休み時間のたび元気のない美嘉を笑 わせて励ましてくれた。
そんな二人を監視するよいに見つめる 同じクラスの????。
????はヒロと同じグループでよくつるんで いて、ヒロとは仲が良い。
なんだか 嫌な予感がする…
ある日の休み時間 教室で???と楽しく話をしていた。
それを横目で見た????はどこかへ走って行 く。
嫌な予感を感じながらもそのまま話をして いたその時…
もの凄い険しい目付きで教室に向かってく るヒロ
きっと????がヒロに???と話してることを 報告したのだろう。
ヒロは激しく教室のドアを開け近付いてき た。
???は待ってましたと言わんばかりに 美嘉をかばうようにしてヒロの方へ向か う。
睨み合う二人。
背が高いヒロはかなりの迫力。 それに負けじと???も睨み返す。 クラス中は静まり返り
緊迫した空気。
「何、人の女に手出してんだよ」 先に口を開いたのは
ヒロだ。
「話して悪いのか?」
「人の女と話すんじゃねーよ」
「お前にそんなこと言う資格ないだろ」 強気な???に、
ヒロは驚いている様子。
「は?」
「お前が美嘉を悩ませてんだろ」
「はぁ?意味わかんねーし」 美嘉はその状況に耐えられず二人の間に割
り込んだ。
「???は悪くない!!悪いの美嘉だし…」 美嘉が???をかばったことで
ヒロの表情が変わった。
でも本当に???は悪くない。
そして…
「ふざけんな!」
????… 鈍い音をたてヒロの拳が???の頬に直撃。 ???は少しフラついたがすぐに態勢を戻し
ヒロの頬を殴り返しながら叫んだ。
「美嘉はお前の元カノに嫌がらせされて傷 ついてんだよ。悩んで死のうとしたんだよ。 お前がちゃんと別れなかったからだろ!」
???????????? タイミングよく
チャイムが鳴る。
ヒロは床に唾を吐き、 ???を睨みながら教室を出て行った。
ヒロがいなくなったのを確認して ???の所に駆け寄る。
「大丈夫?!ごめん…」
???は頬を手でおさえながらニカッと笑っ た。
「余裕だから!」
その後の授業中 ヒロからメールが届いた
《サッキノハナシマジ?》
送った返事は一言。
《ウン》 メールは続けて来る。
《イヤガラセサレテンノ?》 返事をしなかった。
説明するのが面倒…。
授業が終わって phs を見たら、 返信していないはずなのにヒロからメール が届いている。
《カエリハナソウ》 しかし、
この日の帰りにヒロと話すことはできなか った。
なぜなら今日の喧嘩が先生の耳に入り、 二人は一週間の停学…。
二人が停学期間中、
???は美嘉とヒロの関係を心配して何度も 連絡をくれた。
ヒロがヤキモキ焼きなのを知ってて、 ???の優しさに甘え…
???が悩みを聞いてくれたこと、 休み時間に話してくれたのがすごく嬉しか ったんだ。
そのせいで???とヒロは喧嘩になり停学…。 ???に何度も謝ったけれど
???は気にするなと言って笑って許してく れた。
ヒロからも連絡が来ていたので、 元カノに嫌がらせをされていたことを正直 に話したら、
『気付いてあげられなくてごめん』 と何度も謝ってくれた。
言わなかった美嘉も 悪いよね…。
二人が喧嘩をしてから一週間が経過し ヒロは学校に登校してきたが???はなぜか 来ない。
聞いた話によると???は鼻の骨が折れてし まったみたいで、 まだ学校に来れないらしい。
メールではそんな事言ってなかったのに…。
そんな時 珍しく全校集会が行われた。
内容は
“一週間くらい前に男子トイレの窓を割っ た犯人を探している。 怒らないから、正直に名乗り出ろ“
だそうだ。
怒り気味の先生達。 名乗り出る正直者なんているわけもなく、 みんなはぞろぞろと教室へ戻って行った。
教室で白紙が一人一枚づつ配られ、 真面目な顔で話を始める先生。
「この中で窓を割ってしまったけど名乗り 出れない人、犯人を知って