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恋空 佚名 4798 字 4个月前

り!!」

ヒロは美嘉に毛布をかけ頭をポンッと叩き いなくなった。

横になった時、 背中で固い物を踏んだ。

「……痛ぁ」 踏んでしまったのは

ヒロの phs。

背中で強く踏んでしまったせいで、 裏のフタが取れてしまっている。

急いで直そうと思い、

phs と裏フタを持ち上げた時… 気付いてしまった。

phs 裏フタには、 昼間四人で撮ったプリクラが貼ってある。

貼ろうって言ったら、 恥ずかしいから嫌だって言ったじゃん!! バレないようにフタの裏に貼ったの?? 本当は貼りたかったの?

素直じゃないんだから…

自然と笑いが込み上げて来て、 毛布で口を覆いながら声を出して笑った。

「何笑ってんだ?早く寝ろよ!チビ!」 笑い声が聞こえてしまったのか、

ヒロが遠くから叫んでいる。

今なら何言われても 全然怖くない。

ヒロ~ 愛しい…。

しばらく横になっていたけど なかなか寝付けなかった

三人はまた飲み始めたのか盛り上がってい る。

起き上がるのが面倒で、そのまま寝たふり をしていた。

うるさいくらいに騒いでいた大声は突然静 まり、

??がひそひそと話す声が聞こえる。

「ヒロ君、ぶっちゃけ話しようょ?」 美嘉には

丸聞こえだ。

「お~いいけど」

「俺もまぜろよ!」 ヒロと????も

ひそひそと話している。

「ヒロ君はー美嘉のどんなところが好きで すかぁ?!」

微妙な質問を投げ掛ける??。

その答えが聞きたくて、息を止めて耳をす ませた

「そんなの、もったいなくて言えねーなー」

「え~いいじゃん?教えてぇ~?」

「こいつ入学した時から美嘉狙いだったん だぜ」

話に割り込む????。

「マジで~!?」

「????、てめぇ…」

「痛ぇ!すまんすまん」 姿は見えないけど、

おそらくヒロが????に蹴りをいれたのだろ う…。

「ヒロ君浮気したことないの?」

「ねぇよ。俺意外と一途だから!」

「昔はひどかったけどな今は美嘉命だ ろ?」

「あたりめぇ~だろ」 ????の問いに

ヒロは大きめの声で答えた。

「美嘉を幸せにしてあげてね?泣かしたら 許さないから!ってか結婚するの?」

「する!お前らも仲良くな。ってか近いう ちびっくりする報告あっから。俺も学校や めるしー」

「学校やめんの?なんでだよ!俺寂しいわ」

「まだ言わねぇ。でもいい話だから楽しみ にな」

こんな会話を聞きながら眠りについた。 カーテンの隙間から漏れる眩しい光で目が

覚めた

今何時…?? その時

唇に何かが近づいて来る気配を感じた。

唇が軽く触れ合う。 ヒロ…?? 何度も何度も

キスをしてくる。

軽いキス。

「う~ん…」 隣で

声が聞こえた。

今の声はヒロの声。 なんで??

だって今ヒロは美嘉にキスしてるから、 声なんて聞こえるはずないし…

じゃあ美嘉は今誰とキスしてるの?? そっと薄目を開ける。

…?????? 確かに????だ。

なんで????が美嘉にキスしてるの? 酔って??と勘違いしてるのかな??

頭の中は大パニック。 この状況を

誰かに見られたらまずい

寝返りをうつフリをして唇を離し横を向い た。

やはり横では ヒロが寝息をたてて寝ている。

????はそのままベッドに戻り、 再び眠りについたみたいだった。

美嘉と??を

勘違いしただけだよね…

いつの間にか眠りにつき起きた時はすでに 昼。

「おっはぁ?」 化粧は落ち

つけまつげはずれて大変な状態の??。

「おは…うわっ、お前マジやばいって!妖 怪…」

????が??の顔を見て 後ずさりした。

「うっさいからぁ!」

「嘘~?」 ??と????は起きたばかりだと言うのに元気

だ。

やっぱり仲良し…。 そんな二人を見て

思ったことはただ一つ。

昨日のキスは、 間違いだね。

????は??と美嘉を間違えたんだ。 ????覚えてないみたいだし忘れよう…。

「おはよー美嘉」 背後から挨拶をするヒロ

なんとなく罪悪感…。

「おはよっ。あ、ヒロ寝癖すごいよぉ~!!」

「うるせーよ!」 ヒロは後ろから腕を回し首をしめてきた。

「ギブギブ!!ごめんちゃ~い!!」

幸せの絶頂期だった。 ずっとこの幸せが続けばいいな。

そう思っていたのに…。

「………お腹…痛い…」 突然襲った強い腹痛で、美嘉はその場に倒

れ込んだ。

「えっ!?大丈夫?」 美嘉のそばに座り、

大声をあげる??。

「お腹…痛い………」

「????、車出せるか?」 ヒロは美嘉を抱きかかえながら冷静に言

う。

「無免許でいいなら親父の車出すから」 ????は部屋のドアを勢いよく開け、

車の鍵をとりに階段を駆け降りた。

ヒロに抱きかかえられたまま、 遠くなっていく意識の中車に運ばれた。

????は不慣れた手つきでエンジンをかけ 車を動かす。

助手席に乗っている??が振り向いた。

「もうすぐ着くから頑張って!」 ヒロは横になってる美嘉のお腹をさすり、

手を力強く握る。

「美嘉、大丈夫だから。病院行ったらすぐ 治るからな。心配すんな」

「…うん…」

「何科の病院?!」 ????の問いに??は興奮状態で答える。

「腹痛は~内科!」 ヒロは繋いだ手をさらに強く握り

静かに呟いた。

「…産婦人科」 車内は

一瞬沈黙になる。

??が再び振り返り 小声で問う。

「美嘉…もしかして妊娠してるの?」 ゆっくり頷くヒロ。

「ばかぁ~なんで言ってくれなかった の!?相談のったのに…あたし誰にも言った りしないよ…」

??は 泣き出してしまった。

「俺、絶対誰にも言わねぇから。すぐそこ の産婦人科に車止めっから」

????は近くの産婦人科に車をとめ、 美嘉はヒロに抱きかかえられたまま病院に 運ばれた。

しかし保険証がない…。家に置いたままだ。 ??は美嘉の親に電話をかけ、

状況と病院の場所を細かく伝えている。

緊迫した空気の中 繋いだ手は次第に汗ばんでゆく…。

しばら経ち お母さんが息切れをしながら病院にやって きた。

「心配したんだよ…」

ポツリと呟き、 保険証を持って受付をする。

受付を済ませると、 すぐに診察室へと呼ばれた。

「美嘉、大丈夫だから。頑張れな。」

「うん、いってくる…」 握り合って汗ばんでいた二人の手は、

いともあっさり離されてしまった。

妊娠をしているということ。 産みたいということ。 腹痛があるということ。 女の医者に事細かに説明する。

医者に診察台に連れて行かれ、

前に一度やったことがあるようパンツを脱 ぎ、 腰から下にカーテンがかけられている診察 台に足を乗せた。

冷たい器具が、 子宮に入っていく。

痛い… 痛いよ…。

診察台の横にはまたモニターがあり、 じっとそのモニターを見つめていた。

見えた。 赤ちゃん。

前も見た、 赤ちゃん。

見えたよ。 相変わらず

ちっちゃいね。

ポケットに入ったままの昨日ヒロからもら った黄色い毛糸の手袋を取り出し、 両手で握りしめた。

でも、 でもね…

気付いてしまったんだ。

ちっちゃい手も 足も

頭も

動いていないことを…。 診察を終え、

診察室へと戻る。

イスに座り、

とてつもなく不安な気持ちのまま医者の言 葉を待た。

どうか、 どうか悪い結果ではありませんように…。

医者は 静かに話し始める。

「残念ですが… 流産です。」

「……え」 視界がぼやけて

見えた。

医者は続ける。

「赤ちゃんは、2~3 日前に亡くなっていま す。2~3 日前に誰かに殴られたとか、転ん だとかなかったかな?」

2~3 日前… もしかしてヒロの元カノが学校に来て、

それで写真の取り合いになって

肩をおされた。 しりもちをついた。

…その時?

医者はお母さんを診察室に呼び出し 流産を告げた。

流産…流産て何? どういう意味?

赤ちゃんどうなったの?わからないよ…

その日のうちに緊急入院をすることになっ た。

今日はクリスマス。 街はキラキラしたイルミネーションの中

カップルでにぎわっている。

美嘉も今頃 ヒロと楽しく過ごしているはずだった。

それなのに 流産? 緊急入院?? 何が起きたか

よくわからない。

診察室を出て ヒロ達から見えない場所にあるイスにもた れかかった。

しばらくして看護士に呼ばれ、 階段で二階に上がり奥のほうの病室に案内 された

パジャマのような服に着替えさせられ、

5 つあるうちの1番窓側のベッドに横にな る。

「何かあればボタン押して下さいね!」 病室から出て行こうとする看護士を引き止

める。

「……流産って何ですか??」

看護士は悲しげな表情で流産について説明 をしてくれた。

「胎児が子宮内で死んでしまって妊娠が継 続できなくなることです…」

胎児が 子宮内で 死ぬ…??

赤ちゃん、 死んじゃったの??

だってつい最近まで 生きてたよ??

へその緒から栄養を摂って、 小さい指が動いていたんだよ…??

病室に お母さんがやって来た。

「今からお父さんとお姉ちゃんに伝えてく るから…」

そう言い残し、 去っていった。

一人で窓の外をボーっと見ていた時、 病室のドアが開く音が聞こえて振り向く。

??と????だ。 二人はお花を持って、

お見舞いに来てくれたみたい。

??の目は すごく腫れている。

「お母さんから聞いたよ…美嘉、辛いけどあ たし美嘉のそばにいるから」

「俺絶対誰にも言わねぇし??が言う通り俺 らがそばにいっから」

????と??は 励ましの言葉をくれる。

「ん……ありがとね」 無理に笑うことしか

出来ない。

まだ信じられないよ。 だってまだお腹に赤ちゃんいるんだよ??

なんで動かないの??

ねぇ… ずっと気付かないふりしてたけど、

ヒロがいないよね。

「…ヒロ…は??」 目を合わせて気まずそうな顔をする二人。

「ヒロ君美嘉のお母さんから流産したって 聞いた時走ってどっかに行っちゃったの…」

「俺追い掛けたけど、追い付けなくて…」

「そっかぁ………」

ヒロも辛いよね。 赤ちゃんすごい楽しみにしてたもんね…。

その時

???????????

枕の下に置いてあった phs のバイブが鳴った。

ヒロかも…。 枕の下に手