分节阅读 16(1 / 1)

恋空 佚名 4721 字 3个月前

二枚の写真。

赤ちゃんの、 エコー写真。

「まだ生きていた時の写真だよ!」 そっと

写真を受け取った。

「…ください……」

二枚の赤ちゃんの写真。 白黒だけど、

形ははっきりしている。

写真の中には、 小さい文字で何か書かれていた。

【’00/12/09*17:08:18】

…きっと 12 月 19 日 17 時 08 分 18 秒に この赤ちゃんの写真が撮られたんだ。

【’01/07/16】

…7 月 16 日が 産まれる予定日だったのかな。

【7 ㎜】

…赤ちゃんの大きさが

7 ㎜だったのかな??

小さいね。 そんな小さい体で生きてくれてたんだね。

写真を握りしめて ヒロのもとへ走った。

赤ちゃんが生きていた頃の写真を握りしめ て…。

荒い息のままヒロに写真を手渡すと、 ヒロは写真をじっと見つめたまま受け取っ た。

「この写真…」

「うんっ………」

「…俺らの赤ちゃん?」

「そうだよ!!」

「ちっちぇーな。美嘉に似てちびっこじゃ ねぇ?きっとかわいかったんだろうな…」

ヒロは下を向き、 写真の上にポツリと涙を落とした。

「手袋はめさせてやりたかったな…」

本当はね、 もう赤ちゃん出来ないかもしれないって言 われちゃった。

でも、 今は言わないほうがいいよね…。

「またいつか産まれる二人の赤ちゃんを、 この子の分まで幸せにしてあげようね…!!」

ヒロは下を向いたまま、大きくうなずいた。

次の日。

12 月 31 日、 今日は大晦日。

お昼にヒロと 待ち合わせをしている。

水子の供養に行くのだ。

病院へは行かない。 もう赤ちゃんが

出来ないかもしれない…

結果を聞くのが怖い。

「…かもしれない」ならまだ望みはあるか ら。

ちゃんとした結果を知りたくないから病院 へは行かなかったし、 誰にも相談しなかった。

インターネットで水子供養をしてくれるお 寺を調べ二人で行くことに決めた。

列車に乗って 予約した時間にお寺を訪れた。

お坊さんが優しく中に案内してくれて、 座布団に座りながら流産したことを伝え る。

供養は終わり、 お坊さんは話し始めた。

「赤ちゃんは女の子だったみたいですね。 亡くなった赤ちゃんのことは、ずっと忘れ

ないであげて下さいね。それが赤ちゃんに とっては1番の供養なんですよ」

正座をしたまま おそるおそる質問する。

「赤ちゃんは、天国に行けますか??」

お坊さんは 優しく笑って答えた。

「大丈夫ですよ。赤ちゃんはちゃんと天国 に行きます。あなた達を怒ったりはしてい ません。またいつか、あなた達の所へ戻っ て来てくれますよ」

美嘉とヒロは涙目のまま顔を見合わせ、 お坊さんに何度もお礼を言ってお寺を出 た。

帰り道…

「赤ちゃん、女の子だったんだなー」 寂しげに言うヒロ。

「うん……」

「場所決めて、毎年クリスマスにお参り行 かねぇ?そしたら赤ちゃん喜んでくれるか もな…」

「それいいね!!でも、どこにする??」

「そうだな~俺らが出会った場所が学校だ から、学校近くに公園あったよな。そこに しねぇ?」

「うんっ、いいよ!!」 コンビニで小さい花を買い学校近くの公園

へと向かう。

「ここいいんじゃね?」

ヒロは公園のはじっこにある花壇を指さし た。

「うん!!」 花壇に花を置き、

手を合わせる。

赤ちゃん… 産んであげられなくて

ごめんなさい。

小さい体で一生懸命生きてくれていたね。

また… またいつか

会えるよね??

少しの間でも生きてくれてありがとう…。

「またいつか産まれて来いよー!」 空に向かって大声で

叫ぶヒロ。

「産まれて来てね!!」 美嘉もヒロのマネをして空に叫んだ。

「そしてこの公園で、パパとママと三人で 遊ぼうなー!」

「遊ぼうねっ!!」

「マネっ子美嘉~!」 ヒロは美嘉の頭を

軽く叩いた。

「あっかんべ~?」

「美嘉、また来年ここに来ような。」

「来年~?毎年だよ!!来年も再来年もずっ とずっとずーっと二人で来るの!!」

「ははっ、そうだな!」 少しだけ、

大人になれたかもしれないね。

二人は、 隣に並んだまま新しい道を歩き始めた。

第六章 二人の場所

年は明け、 冬休みも終わる。

今日から新学期。 相変わらず外は寒い。

マフラーをきつく巻いて学校へ向かった。

「おはょ。ってか明けましておめでと~?美 嘉、大丈夫?」

??と会うのは あの日以来だ。

「大丈夫。??いろいろごめんね!!」

「なんもだよ?????も心配してたよ。辛いけ ど頑張るんだよ!」

「うん、ありがと!!」 ??は周りを見渡し、

誰もいないことを確認すると小さい声で話 し始めた。

「ヒロ君とはどうなったの?」

「いろいろ大変だったけどね、どうにか続 いてまぁ~す!!」

「やっぱりね!だってさっきヒロ君に会っ た時、美嘉がクリスマスにプレゼントした 香水つけてたよ?二人とも指輪してるし ね!」

「ママママジ?香水つけてたの!?!?」

クリスマスにプレゼントした香水をヒロが つけてくれていたと聞いて、 一気にテンションが上がってしまった。

「興奮しすぎだからぁ(笑)美嘉はヒロ君 と結婚するの~?」

「当たり前~!!するする~っ?ヒロ大好き だし(>_<)」

「この~ノロけやがって!!あたしも????と する~?」

「勝手にしてぇ~!!嘘っ。お互い頑張ろ?」

「さっき????と話してたんだけど~ヒロ君 って顔変わったよね!」

??は phs の裏に貼ってある四人で撮ったプ リクラを見ている。

「えっ、そうかなぁ!?いつも見てるから わかんないやぁ!!」

「うん?なんか顔が優しくなったよね~っ て話してたのぉ~!」

顔が優しくなった? 確かに そうかもしれない。

だって初めて会った時は怖かったもん。 でも今は全然

怖いとか思わない。

流産して以来、 ヒロはものすごく優しいんだ。

口や態度は相変わらず悪いけど、 さりげなく守ってくれているのがわかる。

ヒロはもともと優しかったけど、 今はそれ以上…。

顔も、 最初見た時はギャル男だし軽そうだし怖い しタイプではなかった。

でもなぜか今、 ヒロの顔が美嘉のタイプになってしまって いる。

恋って 本当に不思議だよ。

ヒロの事がすごく好きで好きで好きでしか たないんだ。

不安になる時もある。 ケンカする時もある。 二人でいろんな事を乗り越えて、

心が通じ合ったと思う。

だからね、 これからもずっと一緒にいれると思ってた んだ。

思ってたんだ…。 雪溶けて春。

ポカポカした陽射しの中三学期最後の授業 を受けていた時ポケットで phs が震えた。

???????????

受信:ヒロ

《ツギノジュギョウ、ナニ?》 先生の目を盗んで

返事をする。

《タイイクダヨー》

ヒロからの返事は早い。

《サボロウゼ!》

《スゲェトコツレテク》

次は大嫌いな体育だし、すごい所って… 気になる。

《リョウカーイ》 あっさりと返信した。

だって授業なんかよりヒロといたいんだも ん。

授業が終わり、 ??と??に事情を説明して玄関まで走った。

玄関では ヒロが立って待っている

靴を履き変えていると、後ろから学年主任 の先生がやって来た。

「コラ!お前達どこ行くんだ?」

「外で体育なんすよ~」 ヒロが言う。

「そ~でーす!体育でーす!!」 美嘉が言う。

一瞬納得した先生は すぐに気付いたみたいだ

「嘘つくな。お前達クラス違うだろう!」

「美嘉逃げるぞ!」

ヒロは美嘉の手をぐいっと引っ張り、 自転車置場まで猛ダッシュ。

カバンを乱暴にカゴに入れ、 美嘉を持ち上げ自転車の後ろに乗せた。

「しっかり掴まれよ!」 すごいスピードで自転車を漕ぐヒロ。

おそらくバイク並の早さだっただろう…。

後ろから先生が走って追い掛けて来ている ことに気が付いた。

「ヒロっ!!先生追い掛けて来てるし~!!」

「待ぁてぇ~!」 大声で叫びながら

走る先生。

「美嘉、なんか言ってやれ!」

「なんかって何!?」

「普段言えねぇこと!」 先生に向かって

大声で叫んだ。

「先生の、のーろーまー~!!」

「…お前ら明日覚えておけよ!」 先生の声が遠くから聞こえ、

それと同時に先生の姿が見えなくなった。

「キャー!!明日覚悟しなきゃ~?」

「美嘉~よく言った!」 逆風に押されながら二人で大笑いした。

????

学校を出てからしばらく漕ぎ続け、 自転車が止まる。

「着いたぞ~」 着いた場所は川原だ。 タンポポがたくさん咲いていて、

綺麗な水がチョロチョロと音をたて流れて

いる。

「何ここ~!?すごーい!!」

「この川原は俺が見つけた特別な場所。二 人だけの場所にしようぜ。ケンカしたりし た時はここで仲直りしような!」

「うん!うん!!ヒロと美嘉の二人だけの場 所だねっ!!」

自転車の後ろを 親指で指さすヒロ。

「俺の後ろは美嘉の特等席だから」

「わーいわーい!!ヒロ大好き~!!」 ヒロに抱き付くと

ヒロは頭をかいた。

「うるせーって!」

その日は結局学校には戻らず夜まで川原に いた。

次の日…

終業式が終わって、 明日から春休み?

なのに、 先生に呼び出された。

どうせ昨日のこと…。 ため息をつきながら職員室のドアを開け

る。

「失礼しまぁ~っす」 ヒロがすでに

立っている。

ヒロも 呼び出されたか…。

二人は目を合わせて 舌を出した。

「お前達昨日どこ行ってたんだ?」 二人に向かって呆れたように問う先生。

「どこも行ってないっすよ~。なー美嘉!」

「そーですよぉ~具合悪いから帰っただけ で~す!!」

「嘘つくな。じゃあなんで逃げた?」

「逃げたんじゃありませ~ん。先生が遅か ったんだも~ん!!ね」

ヒロに助けを求める。

「大当たり~美嘉さすが!」

先生は煙草の煙りを 口から吐き出した。

「…ったくお前達には負けるな。これからは サボるなよ。そう言えばお前達春休みに補 習はないのか?」

「え~!?春休みなのに補習あるの??ぷ

ー」