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恋空 佚名 4694 字 4个月前

???????

受信:???? 今まさに考えていた????からのメール。

《駅に来れる?》 やっぱりなんかあったんだ。

駅まで走って戻ると、 そこには????が立っていた。

「帰ろうとしてたのにごめんね…」 申し訳なさそうに謝る????。

「なーに言ってんの!!美嘉も????と話した かったんだぁ!!」

二人は近くのファーストフードで話すこと にした。

「????さぁ、わざと落ちたでしょ??」 頼んだコーンポタージュをすすりながら、

唐突に聞いてみる。

「え!?なんで知ってるの?」

「????のことならなんでもわかるしっ!!」 ????はその言葉を聞いて嬉しそうに笑っ

た。

「美嘉にはバレバレだったのかぁ…」

「なんで落ちたの??」

「私ホームヘルパーの資格とりたくて…確 かに大学行きたかったし、親も大学行けっ てうるさいんだけどさ。やっぱ福祉系で働 きたいんだ!」

初めて聞いた????の夢。話してくれたのが 嬉しかった。

「????超~かっこいいじゃん!!????ならい い介護士になれるよ。頑張ってね!!」

「そう言ってくれると安心する。黙ってて ごめんね…」

????の目に涙がたまっている。 ずっと隠してたの、 辛かったんだね

「泣かないのっ!!????の夢応援してるから ね!!…なんかいつもと立場が反対だね!」

????の頭を撫でると、 ????は涙を流しながらクスッと笑った。

「「この話は二人の秘密ね!!」」 ????との約束。

そしてもう一つ…

「「卒業して学校が別々になっても、ずっと ずっと友達だよ!!」」

????とね、 同じ大学に行けると思ってた。

だから、離れるのはすごく寂しい。 だけど…

夢を追い掛けるって すばらしいことだよね。

だから応援するよ。 美嘉なりに精一杯応援するから。 ????の夢が叶うことを祈っているよ…。

卒業式の三日前… 美嘉は学校へ行った。

マフラーを机の中に入れっぱなしにしてい たことを思い出したからだ。

もう一年生も二年生も春休みに入ったらし く、

校舎はガラーンとしている。

マフラーを取りに、教室へ向かった。 いつもならざわざわうるさくて笑い声が絶

えない教室も、今日は静か。

????や?????や???や??の笑い声…

先生の怒り声でさえも頭の中で鮮明に思い 浮かぶ

三年間をこの学校で過ごした。 辛いこと

悲しいこと 楽しかったこと 幸せだったこと。

いろんな思い出がつまっているね。 この教室の窓から、

ヒロと????が帰っていく姿を見ていた。

優の車をわくわくしながら待っていたこと もあったね。

毎日当たり前に過ごしてきた日々が、 今となっては貴重な時間に思えてくる。

きっと、 終わりが近付いているから…。

いつも何気なく歩いている廊下。 一人で歩けばギシギシと鈍い音が鳴り響 く。

時は流れて人の気持ちは変わって行ってし まったのに

校舎だけはあの頃のままだね。

足はいつの間にか図書室へと向かってい た。

図書室…。 ここでヒロと始まって

ここでヒロと一つになって ここで二人すれ違って ここで一人でたくさん泣いた。

今、 美嘉は優のことが大好きだよ。

だけど悲しいことに学校は… 校舎は…

ヒロとの思い出でうまってしまってるん だ。

ヒロのことを想うのは これが最後にします。

優、 今日だけ…

今日だけはどうか許して下さい。

教室も廊下も玄関も… 思い出すのはね、

ヒロの姿なんだよ。

今でも廊下の向こうからヒロが変わらない 笑顔で走ってくる。

そんな気がするの。

もうすぐ卒業。 この校舎ともお別れなんだね。

これで本当にヒロとお別れなんだね。

“卒業” 学校を卒業。

大好きな人を卒業。

いろんな意味を 持っているんだ…。

図書室のすみっこにある小さな黒板。 白い短いチョークを手に取り 小さく文字を書いた。

【君は幸せでしたか?】

返事なんて来るはずもないのに。 バカみたい…。

一度消そうとした手を止め、 その文字を残したまま図書室を出た。

最後を意識して 初めてわかる。

校舎の匂い。 廊下の足音。

毎日が貴重な時間だったこと。

卒業って、 好きな人との別れに似てるね。

でも卒業って新しい旅立ちへの準備でもあ るから

好きな人との別れも新しい道を進むための 準備だってことだよね…??

そんなことを一人で想いながら、 校舎を後にした。

三年前… 期待を胸にこの道を歩いた時のことが

すごく最近のことのように思える。

季節は変わり雪は溶け、ふきのとうが顔を 出した。

ぽかぽかと暖かい陽射しが やわらかく照りつける。

桜が咲く この季節が来た。

明日は卒業式だ。 いつもなら不快な目覚ましの音…

もしくはお母さんの叫び声で起こされるの に、

今日は自然と目が覚めてしまった。

冷たい水で顔を洗い、 居間で朝食を食べる。

毎朝かかっている ニュース番組の占いのコーナー。

いつもなら見て見ぬフリ… 今日だけはちょっと信じてみようかな。

「5 位とか微妙だし…」 一人でボソッと呟き、

部屋にあるクローゼットのハンガーにかけ られた制服をそっと取り出た。

何かを思い出すように 一枚一枚を 丁寧に着てゆく。

ワイシャツのボタンを締め、 スカートを短くするため慣れた手つきで四 回ほど折った。

【スカートはもう少し長くしなさい!】 三年間先生に怒られ続けて来たっけ…。 最後くらいは、

先生の言うことを少しは聞こうかなぁ。

いつもは四回折るスカートも今日は二回で 我慢しよう。

制服のリボンには、 もう学校のにおいが染み付いてしまってい る。

そんなちっぽけな事を考えながら 首に巻きつけた。

ずっと履き続けたふわふわのルーズソック スをタンスにしまい、 近くにあった紺のハイソックスを履く。

高校に入学してから紺のハイソックスを履 くのは今日で三回目だ。

一回目は入学式。 二回目は受験の日。 三回目は今日、卒業式。

別にこだわりがあるわけじゃない。 最後くらいは…。 卒業式には親も来るわけだし真面目なほう

がいいよね??

先生に感謝の気持ちを伝える意味でもある し!!

「じゃあ~行ってきまぁす!!」 制服の上からマフラーを巻きつけ、

家を出た。

今日優の迎えはない。

「最後くらいは、家から学校まで自分の足 で行ったほうがええよ。この三年間に感謝 しながらな」

優が昨日言った言葉と 同じ考えだったから。

この道を通うのも、 今日が最後。

春には必ず咲いている 小さいピンク色の花。

毎日朝早くから庭を手入れしている 背の低いおばあさん。

三年間見続けてきたもの全てに感謝しなが ら、

学校へ向かった。

「おはよぉー!!」

いつものように 騒がしい教室。

「美嘉おはよー?」 そしていつものように挨拶を返してくれ

る、 大好きな友達の笑顔。

この笑顔に 何度助けてもらっただろうね。

こんなに卒業するのが寂しいのは 美嘉だけなのかな…。

なんて少し落ち込みながら席についた。

「なんで卒業式の練習来なかったんだよ↑」

???が頭をげんこつで グリグリする。

「だって~忘れてたんだも~ん!!」

…本当は覚えていた。 でも、

卒業式は本番の一回だけでいいと思ったん だ。

練習とは言え、 きっと泣いてしまうと思ったから。

だからわざと 行かなかったんだよ。

「????も来ねぇしさぁ~↑↑」 頬杖をつきながら

窓の外を見る???。

????の顔を さりげなく見た。

寂しそうな顔。

「私も忘れてたぁ~…」 ????も、

美嘉と同じ気持ちでいたのかな。

だから練習に 来なかったのかな。

卒業して友情が終わるわけじゃないけど、

三年間毎日当たり前のように近くで過ごし て来たんだもん。

やっぱり離れるのは、 悲しいよね。 寂しいよね…。

「昨日卒業アルバム配られたんだよ!みん なで見ようよ?」

しんみりした雰囲気は、??の一言によって ブチ壊される。

でも今はこの明るさに 救われたりもする。

「卒アル!?見たい見たい!!」

「机の中に入ってるよ~?」 ゆっくり机の中を覗き、アルバムを取り出

した。

薄い卒業アルバム。 この中に三年間の思い出がつまってるん だ。

三年間を思い返すように一枚一枚ページを 開いてゆく…。

「俺白目になってるし~マジありえねぇ。」 ?????が自分の写真を指さして落ち込む。

「まーまー。カッコイイから安心しなって

?」

さすが付き合っている期間が長いだけあ る。

????のナイスフォロー。

クラス写真のページは終わり、 行事写真のページへと変わった。

「あ~これ入学式じゃん?みんな若いね ぇ!!顔全然違うしっ!!」

まだ初々しい頃の写真を見て、 懐かしさが込み上げてくる。

その時、 ある一枚の写真が目に留まった。

一年生の時の学校祭。 教室の前で楽しそうに笑っている四人の写

…そう。 美嘉と??とヒロと????の写真だ。

あの頃の記憶が よみがえる…。

━今から二年半前━ 学校祭当日

「ね、ね、カメラマン来てるから写真撮っ てもらおうよ?」

??が目を見開きながら 興奮気味に言った。

「恥ずかしい!!」 それを拒否する美嘉。

「だってもしかしたら卒アルに載るかもし れないよ~!?」

「そうだ~撮ってもらおうぜ!」

??と????は写真を撮ってもらおうとノリノ リだ。

「どうする??」 美嘉はヒロに問う。 ヒロは優しく笑い、

美嘉の肩をぐいっと引き寄せた。

「俺らが恋人同士だって証拠、残すのもあ りじゃねぇ?それで何年か後にその写真見 て、あの頃は楽しかったけど今はもっと幸 せだねって言えたら最高じゃん!」

意見がまとまり 教室を出る四人。

「カメラマンさ~ん!四人を撮って~?」 ??はカメラマンを引き止め積極的に頼む。

「どーせなら~超ラブラブに撮ろうぜ!」

????の提案に、 美嘉が聞き返す。

「どんなふうに??」

「そう言われると難しいな~」 本気で悩む????を見て

ヒロが口を開いた。

「別にそんなの決めなくてもよくね