《ありがとうございまぁす(>_<)》 これで終わりかと思っていた。
しかし????さんからのメールはまだまだ続 く。
受信:????さん
《美嘉ちゃんは優とうまくいってるの?》
そう言えば、 ????さんて優のこと好きっポイんだ…。
こんな時、 なんて返したらいいのかな?
《ラブラブです?》って返したらイヤミっぽ いし
《うまくいってません…》なんて送ったらチ
ャンスだと思われるかもしれない…。
頭を抱えて悩んだが、 考えるのが面倒になり 曖昧な言葉で返事をした
送信:????さん
《まぁまぁです(^^)》
それでも????さんはめげずにメールを送っ てくる
受信:????さん
《私は今好きな人がいるんだよね(0_0)》
好きな人って、 きっと優のことだよね…
嫌な予感がする。
せっかく楽しい大学生活が始まったばかり なのに
サークルの先輩とライバルになるなんて…
また面倒なことになりそうだ。 送信:????さん
《そうですか(*_*)》
嫌な予感をなんとなく察しながら、 そっけなく返すことにした。
????さんは何がしたいんだろう…。
なんで好きな人がいるとか美嘉にそんなこ と言ってくるの??
全ては次に来る????さんからのメールでわ かるような気がして、 携帯電話を強く握りしめた。
?ブーブーブー?
携帯電話のバイブが指先まで響く。
軽く深呼吸をし、 受信 box を開いた。
受信:????さん
《私ね、??が好きなんだぁ。。。》
…???
「??ちゃん!?」 勢いよく起き上がり、
一人なのに大声をあげてしまった。
??ちゃん!? ??の彼氏の??ちゃん?
????さんの好きな人は優ではなくて??ちゃ んだったの??
美嘉は一人で息を荒くしながら返信した。
送信:????さん
《いつから好きなんですか!?!?》
返事が待ち遠しい。
早く!! 早く来いっ!!
しばらくメールは来なかった。
かなり眠たいけど、 寝るわけにはいかない。
何度も目をこすり、
何度もあくびをし必死で起きていると携帯 電話が鳴った。
受信:????さん
《実はね??ちゃんと??が付き合う前に、私 ??と付き合ってたんだ。
でも喧嘩して別れちゃって…別れてからも ずっと好きだったんだよね(:_;)》
????さんと??ちゃんが付き合ってた…?? じゃあ????さんは??ちゃんと??が付き合い
始めた時辛くなかったのかな??
今日も??と??ちゃんが部室でイチャイチャ してるの見て、
苦しくなかったのかな…??
美嘉は高校の頃の自分を思い出していた。 ヒロと別れてヒロに新しい彼女が出来て、
それをずっと見て来た。
辛くて苦しくて、 悲しかった…。
美嘉はヒロを諦めた。 辛かったから…
????さんはどうしてそこまで??ちゃんを好 きでいられるのかな??
そんなことを思いながら眠りについた。
その次の日からオリエンテーションなどが 始まり
履修する授業も決まり、普通の大学生活が 始まった。
????さんには何てメールしていいのかわか らなくて、
返事をすることができなかった。 今日は昼まで授業がある
授業を終え、 ??と食堂で昼食を食べていたその時…
「あれっ!!美嘉??美嘉ぢゃん??!!今昼食???? 一緒に食べていい!!!???」
このハスキーな声。
…??だ。
入学式で話しかけられてそれ以来。
と言っても入学式からまだ一週間しか経っ てないけど…。
??は今日も激しくギャルギャルだ。 髪や化粧は入学式のまま
胸元が開いたキラキラした白いニットのセ
ーターに、
パンツが見えそうなくらい短い黒のスカー ト。
??は??を見て、 絶句している。
「あ、いいよっ!!一緒に食べよう?」
美嘉がそう答えると??は机にかばんを置 き、
嬉しそうにご飯を注文しに行ってしまっ た。
「今の子…誰!?」
引きつった表情で美嘉の腕を掴み耳元で呟 く??。
「あ、あぁ…入学式の時に仲良くなった 子!!」
「へ~超ギャルだね…」
「お待たせぇ!!!!!!」 ??がカレーライスを持って??に座る。
「いっただっきまぁ~す!!!って感じ!!!」
そしてもくもくとカレーライスを食べ始め た。
スプーンをグーで握り、おいしそうに…。
「その子美嘉の友達~!!????」 ??がカレーを頬張りながら??を見つめる。
「あ…うん!!高校からの友達の???」
「??~!!!!!よろしくだっちゃぁ??」
??はあいてるほうの手を??に向かって差し 出すと??は手を握った。
「よ…よろしくぅ」
いつもテンションの高い??も、 ??には圧倒されている様子。
「ねーねー美嘉と??はぁ~サークルとか入 る予定ありありぃ!?!?」
テンションの高い??。 笑顔がつられてしまう。
「サークル入ってるよ?旅行サークル!!」 ??は喉をつまらせたのか咳込み、
胸をドンドンと叩き水を飲みながら言っ た。
「旅行サークル!?何それぇ~??!??も行きた い!」
軽く頷く??。
それは ok のサイン。
「うんいいよぉ ? じゃあこれから部室行 く??」
「ぜひお願いしますって感ぢぃ~!!!」 ご飯を食べ終わった??を連れ、
??と部室へ向かった。
「失礼しま~す!!」
部室にいるのは優と?????
「おー久しぶり」
「授業終わったん?」 美嘉は??の手を引き、
部室に引っ張り込んだ。
「この子旅行サークルに入りたいんだって
?」
「どもぉ~??でぇっす?ポエムの詩と書い て??って言いま~ぁす!!! よろしくなりぃ
???」
?????やその他の部員はア然とし、 部室は沈黙に包まれる。
沈黙の中。 優がプッと吹き出した。
「おもろい子が入って来たなぁ~!楽しく なりそうやな。この紙に名前と学部書いて や!」
優の言葉をきっかけに、雰囲気が明るく変 わる。
??は紙に名前と学部を書き、 顔をくしゃくしゃにして笑った。
「いんやぁ~ここのサークルイケメン多い だっちゃねぇぇぇ??」
わざと優の腕を組み、 自慢げに言う美嘉。
「この人はダメだも~ん!!美嘉のダーリン だから??」
なんとなく…
??にだったらこんな冗談も通じる気がした
んだ。
その予想は大当たり。
??は美嘉の頭を両手のげんこつでぐりぐり する。
「くっそ~!!!!!!マジかよぉ!!!超ガッカリぃ!! でも別にいいのだぁ?」
そして頬を赤らめながら左手を前に差し出 した。
左手の薬指にはキラリと光るシルバーの指 輪。
「??には大好きなダーリンがいるのだ???」 とてもとても幸せそうな顔で笑っていた。
??はあんまり学校には来ない。
理由はわからないけど、学校に来るのが面 倒でサボってるのかな。
それか彼氏とのデートで忙しいのかも。
??の彼氏は五つ上の 23 才普通のサラリー マン
プリクラを見せてもらったけど マジメそうな人だったな
??の彼氏だからイカツイ人だと思っていた だけに意外。
たまに… 本当たまーに学校に来て
その時は一緒に学食を食べたり部室に行っ たりもしていた。
??と??も仲良くなって二人で遊んだりもし てるって聞いた。
大学に入学して一ヶ月が経った頃…
《寝坊したから今日学校サボるわぁ?》 突然??から届いたメール 今日は一人か。
コンビニでアルバイト情報誌を買って学食
で一人で読んでいた時…
「よ~」
後ろから声をかけられ、ゆっくり振り向い た。
「??ちゃん!!」
??ちゃんはいつも優と一緒にいる印象があ るから一人なのは珍しい。
「ここ座っていい?」
「うん、いいよぉ!!」 ??ちゃんは美嘉の正面の席に座った。
「バイト探してんの?」 ??ちゃんはアルバイト情報誌を見て言う。
「バイトしないと家賃やばいんだぁ~…」 ??ちゃんと話す機会はなかなかない。
アルバイト情報誌を見ながら必死で話題を 考えていた。
…そうだっ!!
なかなか二人で話す機会がないからこそ、 二人の時にしか聞けないことを聞けばいい
んじゃない??
我ながらナイスアイディア!!
「あの…」
携帯をいじっている??ちゃんにさりげなく 話を切り出す。
「ん?どうした?」 ??ちゃんは携帯電話をポケットにしまい、
身を乗り出した。
「優って… 過去にどんな恋愛してきた の??」
優は過去の恋愛についてあまり話してくれ ない。 美嘉もあえて聞かないようにしている。
聞いてはいけないような気がしたから…
気になって部屋で元カノのプリクラや写真 を探してみたりしたこともあったけど、 結局は一枚も見つからなかった。
元カノとの思い出の品がないのはいいこと だけど…
やっぱり気になるじゃん??
どんな人と付き合ってたのかな~とか、 昔の彼女かわいかったのかな~…とか。
こんなこと気にするなんてバカみたいって 言われるかもしれないね。
でも好きな人の全てを知りたいって思うの
は、 当たり前だと思うんだ。
??ちゃんはテーブルに肘をつけて少し悩ん だ様子で、
目線を地面へと移動した
「いやぁ~…俺わからねぇなぁ…」
声が裏返っている。 それは明らかに何かを隠している証拠。
“優は過去にどんな恋愛してきたの??” 優の過去の恋愛なんて
最初は軽い気持ちで聞いただけ。
今日??ちゃんと二人で話す機会がなかった らおそらくずっと聞くことはなかっただろ うし。
でも今は違う。 ??ちゃんの焦りようを見て、 どうしても知りたくなった。
ってか聞かないとスッキリしないし!!
「絶対言わないから、教えて!!」
興奮して両手をテーブルに叩きつけて立ち 上がる美嘉。
「でも…」
「お願いします!!??様この通り!!」 両手をくっつけながら頭を下げる。
この熱意は伝わるのか…
「わ…わかったから座わって。そのかわり優 には言うなよ?」