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恋空 佚名 4546 字 3个月前

??と?????だけ…

むしゃくしゃした気持ちのまま 病院へと向かった。

「ヒ~ロっ!!」

病院に着き、 ノックもせずに病室のドアを開けた。

「お…おめぇ、一回外出てろ!」

ヒロが厳しい表情で 強く言う。

ヒロは帽子をかぶっていない頭を 自分の両手で必死に隠している。

焦って病室を出た。 もしかして、

入っちゃいけない時だったかな??

「いーぞー」 病室からヒロの声が聞こえたので、

ノックを二回してからドアを開けた。

「今さらノックしてんじゃねーよ!」 いつも通り帽子をかぶっているヒロ。

「ね~なんで出てけって言ったの??」

「帽子かぶってなかったんだよ!好きな女 にカッコ悪ぃ姿見せらんねーだろ」

バカ!! 何こんな時にカッコつけてるのさ…。

本当は 髪ないの辛いよね。

無理して 明るくしてるよね。

涙が出そう。 美嘉ってこんなに弱かったっけ。

ヒロが1番泣きたいはずなのに、 美嘉が泣いたらダメじゃん。

「美嘉来い。俺行ってやれねぇけどごめん な」

ベッドに近付くと

ヒロは立ちひざをしながら美嘉の体を抱き しめた

「ったくよぉ~泣き虫な所は変わんねぇな ぁ。」

「泣いてないもん!!」

言葉とは反対に とめどなく溢れる涙。

泣かないって 決めたはずなのに…。

ヒロは抱き寄せた体をゆっくり離し、 涙を親指で拭いて、 いじわるそうに笑った。

「目から出てるこの水はなんだろう な~?」

「…汗だよっ!!」

「美嘉の汗は目から出るんだぁ~すっげ ぇ!」

馬鹿にしたような 子供扱いした言い方。

少しムカッときて病室から出ようと後ろを 向いた時、

ヒロは美嘉の持っていたかばんを掴んで引 き止めた。

「こんな俺で嫌じゃねぇのか?」 背を向けたまま答える。

「こんな俺…って??」

「病院でしか会えねーし髪もないし…」

「嫌って言ったらどうするの??」

少しいじわるしてみた。さっきされた仕返 し。

「それでも離さねぇけどな!」 振り向き、

舌を出しながら答える。

「髪無くても~病院以外で会えなくても~ いいの!!」

「ふ~ん」 そっけなく答えて窓のほうを向くヒロ。

本当は嬉しいくせに、 一瞬笑顔になったくせに!!

素直じゃないんだから。

…って素直じゃないのは美嘉も同じか。 ヒロは近くにあった小さい手鏡を取り、

自分の姿をうつした。

「俺、坊主でもイケんじゃねぇ~?」

「うん、イケる!!一休さんみたいで…」

「はぁ?今何つった?聞こえねぇ~!」

「別に~波平さんみたいでかっこいいって 言ったんだよぉ?」

「…てめぇ~、ふざけんなよ!」

ヒロが美嘉のマフラーを強く引っ張り、 その勢いでベッドに倒れ込む。

「美嘉達高校の時みたいに戻れるよね…?」

こんなこと言うつもりはなかったんだ。 でも言葉が勝手に出て来てしまった。

「おぅ当たりめぇだろ」

「また二人で川原行ったりデートしたり出 来るよね??」

「余裕だ!ってか絶対してみせっから。俺 体強いから安心しろ!」

「ヒロ、強いもんね!!喧嘩とか負けたこと ないもんね!!」

ヒロは美嘉の体を強引に自分のほうへと寄 せ、

そっとキスをした。

あの頃より ずっとずっと優しいキスをした。

ねぇ、 昔みたいに戻れるよね。

また二人で 笑い合えるんだね。

一緒に闘って行こうね。 唇でヒロの温かさを感じ 耳でヒロの鼓動を感じる

触れる唇の温もりは 生きている証。

体に響く鼓動は 生きている証。

【待っとるから。ずーっとずーーーっと待 っとるから。辛くなったり寂しくなった時 には俺の所に来な!】

優が最後に言ってくれた言葉。 この言葉がね、

もう戻って来ないことを感じていて…

もう会えないかもしれないことをわかって

いて…

それでも美嘉を安心させるために優がつい た最初で最後の嘘だったとしてもね、

その言葉が 今美嘉の心の支えになっているんだよ。

こんなにもこんなにも、心の支えになって いるんだ。

今は優のことを思い出して 涙を流したりはしません

もしいつか、 あなたが誰よりも幸せになる日が来た時…

その時に思い出して、 美嘉は一人で涙を流すでしょう。

だから今は考えない。 振り返らない。

いつかあなたが世界一幸せになる日まで。

雨が降ってもいつかは晴れる。 降った雨が一輪の花を咲かす。

大好きだった人、 さようなら。

今も大好きな人、 これからも一緒に…。

それから何日間か、

テストだけは受けた。 ??と???にはあの日から避けられたままで…

ヒロの事、

説明しても二人が美嘉のことを見損なう気 持ちは変わらないと思ったから

だから今は言わない。

二人とも大切な友達だから仲直りしたいけ ど、

そのきっかけも見つからないまま春休みに 入った

大学の春休みは とてつもなく長い。

毎日のようにお花やお菓子を持って ヒロのお見舞いに行った

毎日ヒロに会えて嬉しかったし、

ヒロが日に日に元気になっていく姿を見て たら美嘉も元気貰えるんだ!!

ヒロの検査が長引いてお見舞いに行けない 日は、????や親友の???と街でショッピング をしたり

カラオケに行ったりしていた。

あ、そうそう。 バイトも始めたの。

派遣のバイトだからシフトはないけど…

でもいろんな職種を経験出来るから楽しい

?

また一人暮らししなくちゃいけないから ね!!

バイトがある日も終わったら病院へ駆け付 け、

結構ハードな生活を過ごしていた。 一人になると不安になっちゃうから…

ヒロの変わり果てた姿は慣れたけど、

まだ時々昔の元気なヒロを思い出して胸が 苦しかったりするの。

春休みもすぐに終わり、また学校が始まる。

気付けば大学二年生になっていた。 もう4分の1が終わってしまった。

残りの4分の3もあっという間に過ぎて行 くのかなぁ。

テストはどうにかクリアし、 二年で頑張れば留年は逃れそう。

授業に出るのが嫌だ。 ??は来ていないし、 ??は完全無視だから一人なんだもん。

???や?????とはとっている授業が違うから あまり会うことないし。

話し掛けてくれる子も何人かいたけど、 今から仲良くなりたいとは思えなかった。

友達は大切。

だけどすれ違って疲れてしまう時もあるん だ。

昼になると学食も食べずに、 誰もいない教室で一人 お母さんが作ったおにぎりを食べていた。

????はたまに大学に来てくれてはいたけ ど、

グループホームで仕事を始めて忙しいみた いだ。

でも不思議と寂しくなかった。 授業が終わればヒロに会えるから。 ヒロと笑って話せることが今一番の幸せ。

ヒロは入院してるから、普通に付き合って る時当たり前に出来ることが幸せに思えた りするんだ。

例えば手を繋いで歩くとか、 抱き合ってキスするとか

ヒロが病気になってしまったことが良かっ たとは言えないけど、

そのおかげで気付いたこともたくさんあ る。

ささいなことで幸せを感じることが出来る ようになったんだ。

一度離れた二人だから、お互いを大切にす ることが出来る。

ヒロが元気になって退院出来たら一緒に自 転車乗って川原行こうねって約束したの。

早く元気になればいいな!!

頑張ろうね。 美嘉も頑張るからね。

━6 月…

春でもなく夏でもない。でも夏に近いのか な??

まだちょっと肌寒いくらいだ。

授業を終え、 病院に向かう途中??に電話をかけた。

今までに何回か連絡してみたけど、 繋がるアナウンスはいつも同じ。

“ただいま電話に出ることが出来ません。 ピーッと言う音の後にメッセージをお入れ

下さい。 ピーッ”

メッセージも 何件か入れた。

『美嘉です。??連絡ちょうだい!!』

『美嘉です。??~大丈夫??』 しかし

音沙汰無しだった。

今日もほとんど諦めた気持ちで電話をかけ る。

?プルルルルルルル?

ガチャ

またいつものアナウンスだと思い、 通話ボタンを押して切ろうとしたその時…

『もしもし~美嘉なりかぁぁぁ???』

??の声だ。

一度耳から離した受話器をもう一度耳にあ てた。

『?…??!!やっと繋がったぁ~!』

『ごめんちゃぃ??忙しかったのだぁ!!!!!』

相変わらずの??のテンションに胸を撫でお ろす。

『??、学校来ないの??テストも来なかっ たし心配したんだからぁ!!』

『??ね、学校辞めるつもりなのだぁ!!!!!!』 悪びれもない態度で

衝撃発言をする??。

辞める?? なんで?!

受話器に口をくっつけながら大声で問う。 なぜか返事を急いでいたのだ。

『なんで辞めるの!?なんかあったの??』 受話器の向こうは、

ざわざわしている。

『美嘉今外なりかぁ??』

『そうだけど…』

『近くにコンビニあったら入って本のコー ナー行ってくりぃ??』

言われるがまま、

近くのコンビニまで走り本のコーナーへ行 く。

『??!コンビニ着いたよ!!』

『そこに赤いドレス着た女の人が表紙の本 あったりしない?????』

赤いドレスを着た女の人が表紙の本は… 確かにある。

しかしその本は男の人が読むhな雑誌のコ

ーナーにあって…

運悪くちょうどそのあたりに二人の男が立 ち読みをしている

気まずい…

だけど??に何があったのか今すぐ知りた い。

「ちょっと横失礼しま~す!!」

立ち読みしている男の人の隙間に入り込 み、

??が言っている本を手に取った。

『??、本あったよ!!』

『んぢゃぁ、そこの 124 ページ開いて見て ちょ~!!!!!』

電話をしながら本を開くのは意外に困難 だ。

いろんな方法を試した結果、

首を曲げて耳と肩の間に携帯を挟む方法が

1番いい。

真ん前にある窓ガラスに反射してうつる自 分の姿がかなり不