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恋空 佚名 4684 字 3个月前

成人式を終えて少しだけ大人になった美嘉 は、

いつものように家へと帰った。

まだ冷たさが残る生ぬるい風が、 雪溶けの下にある土の匂いを運ぶ。

冬眠していた虫や動物がピョコッと顔を出 す。

春…

二年最後のテストを見事にクリアし、 美嘉は大学三年生になった。

二年生で授業単位のほとんど取得すること が出来たので、 今年はほとんど授業が無い。

やったー??

??ちゃんは残念ながら留年してしまい、

もう一年大学に通わなければならないらし い。

そして優…。 優は無事に卒業してから資格を取得して、 保育士になったと風の噂で聞いた。

こっちで保育士になったのか、 地元に帰ってしまったのかはわからない。

誰かに聞けばすぐにわかる事なんだけど、 あえて聞かずにいる。

どっちにしろ優の夢が叶った。 それが嬉しかったんだ。

優ならいい保育士になれるよ、絶対!!

授業が無いから、 バイトとお見舞いで毎日が過ぎて行き、 そんな毎日に充実感さえ感じていた。

大学の学食も恋しくなってきた 6 月。 ???から届いたお呼びのメール。

《大学正門前に集合》

今日はバイトがないから昼から病院に行く つもりだったんだけど…

久しぶりだし まぁいっか。

バスに乗り久しぶりの大学へ向かう。

そして正門前… いるのは????一人。

「????~会いたかったぁ~??」

「美嘉ぁ!久しぶり!」

二人はまるで遠距離をしている恋人が再会 したかのように抱き合った。

「美嘉痩せた!?」

「全然っ!!多分バイトのせいで筋肉ついた だけぇ?派遣だから力仕事もあったりする の!!」

「頑張ってるんだね。無理はダメだよ!」

そう言いながら頭をナデナデする????。 さすが美嘉の第二のお母さん。

短かった髪が伸び珍しくスカートをはいち ゃったりなんかしている????。

さては… 美嘉はある事に確信を持ち、

ニヤニヤしながら????に問い質した。

「????もしかして?????とやっちゃっ…」 ????は美嘉の口を手で押さえ、

辺りをキョロキョロと見回し誰もいないこ とを確認すると耳打ちした。

「やっちゃった…?」 美嘉は再び????に抱き付き、

ぴょんぴょんと飛び跳ねてつい大声で叫ん でしまった。

「????~やったじゃ~ん!!」

「し~っ!あんまり大声で言ったらダ メ~!」

????は人差し指を縦に唇にあて怒ったそぶ りをしながらも、

嬉しそうな顔をしていた

「お前らは相変わらず騒がしいな~!」

くわえ煙草をしてポケットに手を入れなが らがに股で歩いて来る???。

片手に大きな白い紙袋を持ち、

あいてるもう片手を上に挙げ???の後ろを 歩いている?????。

??はいないけど、

久しぶりのメンバーに心が休まる。

「?????、???久しぶり~??」

「久しぶりだな。」

「おぅ、あっち行くぞ」

親指を立て学食の方向に指を向ける???に 従い、 四人は連なり学食に向かって歩き出した。

「なんか食べる??」 席につき、

????からの問いに美嘉は首を横に振る。 お腹減ってない…。

「俺もさっき食った?」 ???は二本目の煙草に火を着ける。

「俺もいらねぇ。」

?????はかばんからペットボトルを取り出 し、

緑茶らしきものを一口飲んだ。

「私も家で食べて来たんだ~ ? 良かった ぁ!」

????はテーブルにひじを付き、 手の平にあごを乗せながら言った。

それからは、 なぜか続く沈黙…。

???が煙草の煙を吐き出す音だけが虚しく 響いている。

きっと集まるのが久しぶりだから、 みんな緊張してしまっているのだろう。

美嘉もその一人だ。

「?????例の物…」 ????が?????に向かって発した言葉。

意味深な言葉。 例の物…??

美嘉の視線は自然に?????に向く。

?????は持っていた大きな紙袋の中から色 とりどりの何かを取り出し。 テーブルの上に広げた。

「これ…」 出てきたのは、

折り紙で作られたたくさんの鶴。

赤や黄色や青や紫。 そして金や銀の折り紙で作られた鶴。

「これ美嘉の彼氏に渡しといて」 ?????が美嘉のほうに折り鶴を寄せる。

「まぁ千羽じゃないんだけどね!千羽もあ ったら邪魔かな~と思って 100 羽にした?」

????が肩を上げながら 誇らしげに言う。

???は何も言わずに 煙草をくわえたまま。

「え、鶴作ってくれたの…??」

目を見開き鶴を凝視しながら問うと、

???は煙草の灰を灰皿にポンッと落としな がら呟いた。

「美嘉の彼氏が早く元気になれるよーに三 人で願い込めて折ったからな」

????も?????も???も、 忙しいのに鶴折ってくれたんだ…。

ヒロのために、

ヒロが早く元気になるように鶴折ってくれ たんだ

友情がばらばらになるかもって寂しく感じ てたりしたけど、 絶対になったりはしないよね…。

「鶴折ろうって提案したの???なんだよ~

?」

????が???を指さす。 ???は煙草を灰皿に強く押し付けて、

怒ったような表情をした

「それ言うなってあれほど言っただろ!」

怒りの表情の中に照れくささが隠れ見え る。

「うぅ…ありがと…」 感動のあまりに熱いものが込み上げる。

涙が出そう。

「泣いたら鶴没収だ」 意地悪な?????の言葉。

それを聞いて美嘉は即座に上を向き、 まばたきをしないよう必死で堪えた。

まばたきをすると涙が溢れてしまいそうだ ったから。

隣でバシッと叩いたような音が響く。

「嘘だぞ、冗談」

さっきとは全然違う?????の優しい言い方。 きっと美嘉が上を向いている間に、

????に怒られてしまったのだろう。

まばたきをした瞬間、

涙がぽろぽろと流れ落ち赤い鶴の上に落ち た。

「辛いかもしれないけど頑張るんだよ!私 も彼氏が元気になるように祈ってるからね

?」

そう言ってティッシュを差し出してくれる ????。

涙で????も???も?????の顔もぼやけて見え る。

????が差し出してくれたティッシュを取り 出し涙を拭くと、 だんだん視界が鮮明に見えて来た。

「そー言えばこれ…」

???が数枚のおりがみをかばんから取り出 す。

「折り紙??」

「美嘉が折った鶴もこの鶴の中に混ぜた ら、彼氏も早く元気になれるんじゃん?」

三本目の煙草に火を着けながら話す???。

そして????が何かを思い出したように突然 口を開いた。

「あ、私さっきこの鶴 100 羽あるって言っ たけど 99 羽しか折ってなかったんだ!最後 の 1 羽は美嘉に折ってもらおうと思って?」

美嘉は紫の折り紙を一枚手に取り、 そして鶴を折り始めた。

鶴はすぐに完成。 ????と?????と???が作ってくれた 99 羽の 鶴の中に繋げた。

「本当にありがとう。絶対元気になると思 う!!本当にありがとっ!!」

三人は顔を見合わし、 安心したように微笑んでいた。

「早く退院できたらいいね!」 美嘉の目を真っ直ぐ見ながら????が言う。

「彼氏が元気になったらみんなで遊ぼう ぜ。」

「俺らに紹介しろよ!」

?????と???が声を合わせて言った。

ねぇ、ヒロ。 こんなにたくさんの人達がね、

ヒロが元気になってくれることを祈ってい るんだよ。

ヒロが退院するの待ってるんだよ…。 だから早く

元気になってね。

「俺ら次授業あるからそろそろ行くか」 ?????が椅子から立ち上がる。

「そうだな。じゃあ????と美嘉またなぁ?」

???はまだ吸ったばかりの長いタバコを灰 皿にぎゅっと押し付け、 二人は去って行ってしまった。

「???、?????~本当ありがとぉ!!」

二人の姿が見えなくなるまで椅子から立ち 上がったまま手を振った。 感謝の気持ちを込めて…

二人の姿が見えなくなったので振っていた 手を降ろし、

椅子に再び腰をかけた。

????が美嘉の二の腕を指でつんつんと突き ながら何か言いたそうにしている。

「??????」

「ねーねー美嘉編み物とかしたことあ る?」

突然の話題転換。

「編み物??したことない!!不器用だか ら…」

「私今編み物やってるんだよね?冬になっ たら?????にあげようと思ってセーター編 んでるんだ!美嘉も彼氏に何か編んでみた ら!?」

「でも出来るかなぁ…」

「大丈夫だって!決まり?編み方なら教えて あげるから?じゃあさっそく毛糸買いに行

こう!」

テーブルの上に散らばったたくさんの折り 鶴を紙袋にまとめると、

????は半ば強引に美嘉の手を引き毛糸や布 などが売ってる店へと連れて行った。

「美嘉は彼氏に何編んであげたい?」

????が淡い黄色の毛糸を手に取りながら問 う。

「う~ん、何にしようかな~??」

あまり来たことのないお店に少し戸惑い辺 りをキョロキョロとしながら曖昧に答え た。

「うんとね~私が教えられるのはセーター と手袋と帽子と…」

「帽子!帽子がいい!!」 ????の言葉を最後まで聞かずに、

店内に響き渡る大声で叫ぶ。

周りにいるお客さんの視線が痛い…。 だけど帽子がいい。

「ok~帽子ね?じゃあ好きな色選んで~!」

????は周りの視線を全然気にしてない様子 で、

何種類かの毛糸を手に取りカゴの中にポイ ッと投げ入れた。

ヒロの姿を頭の中で想像しながら、 似合う色を探す。

一時間弱選んだ結果、 選んだのは黒と白の毛糸

各二個ずつ買うことに決めた。

「じゃあこれから編みかた教えるから、も う一回学食行こー?」

「お願いします!!????先生??」

買ったばかりの毛糸を持ち、 再び学食へと向かう。

そして帽子の編みかたを事細かに教えても らった

「こんな感じ。なんとなくわかったか な?!」

「うん、バッチリ?頑張る~!!」

「わからなくなったらいつでも教えるから ね!」

「うん????ありがとう。折り鶴も本当にあ りがとうね!!」

????に何度も何度もお礼を言い、 そして別れた。

歩きながらさっき????から教えてもらった 帽子の編みかたを頭の中で必死で復習す る。

今のうちに復習しておかないと、